QEEG(Quantitative Electroencephalography:定量的脳波解析)は、脳波をコンピュータで詳細に解析し、統計データベースと比較することで、脳の活動状態を客観的に評価する検査です。
通常の脳波検査が、てんかんなどの異常波の有無を確認することを主な目的とするのに対し、QEEGでは、脳波の強さ、周波数バランス、左右差、脳内ネットワーク、コヒーレンス(脳領域間の連携)、位相関係などを詳しく分析します。
当院では、世界的に広く利用されているNeuroGuide®およびNeuroNavigator®を用いて解析を行っています。
また必要に応じて、sLORETA解析や脳内ネットワーク解析を組み合わせることで、脳機能の状態をより多面的に評価します。
これにより、症状だけでは分からない脳の特徴を把握し、一人ひとりに適したニューロフィードバックプログラムの作成に活用しています。
SMR(Sensorimotor Rhythm:感覚運動リズム)トレーニングは、ニューロフィードバック®の中でも最も歴史が長く、世界中で広く行われている代表的なトレーニング方法です。
主に脳の中央部(Cz付近)で観察される12〜15Hzの脳波(SMR波)を活用し、脳の過度な興奮や緊張を抑えながら、安定した覚醒状態を学習していきます。
以下のような方に活用されています。
- 集中力が続かない
- 注意力が散漫になりやすい
- 落ち着きがない
- 頭の中が常に忙しい
- 不安や緊張が強い
- 寝つきが悪い
- 睡眠の質が低い
- ストレスを受けやすい
- 慢性的な疲労感がある
脳表面だけでなく、深部皮質を含む脳内ネットワークを対象とした高度なニューロフィードバックです。
当院では、QEEG(定量的脳波解析)の結果や症状を参考にしながら、SMRトレーニングを実施しています。単にSMR波を増やすだけではなく、
- θ波(ぼんやりした状態)
- β波(過度な緊張状態)
- Hi-β波(過覚醒状態)
などのバランスも考慮しながら、一人ひとりに合わせて調整を行います。
必要に応じて、
- 4チャンネルニューロフィードバック/19チャンネルニューロフィードバック
4ch Neurofeedbackでは脳の特定部位を重点的にトレーニングし、19ch Neurofeedbackでは脳全体を網羅的に評価・調整します。お一人おひとりの状態に合わせて適切な方法を選択します。 - Z-Score Neurofeedback
健康な脳波の基準値(Z-score)を指標として、リアルタイムに脳波を理想的なバランスへ導くトレーニングを行います。 - sLORETA Neurofeedback
従来のニューロフィードバックでは評価が難しかった脳の深部(深部皮質)の活動をリアルタイムに捉え、よりピンポイントなトレーニングを行います。
などを組み合わせ、より包括的な脳機能トレーニングを行います。
当院では、QEEG検査の結果だけでなく、症状、生活状況、自律神経状態、栄養状態なども総合的に考慮しながらトレーニングを行います。
- 現在の症状
- 睡眠状態
- ストレス状態
- 自律神経機能
- 栄養状態
- 各種生体バランス評価
などを組み合わせながら、脳・こころ・身体を総合的に評価することを大切にしています。
また、精神科薬物療法は当院では行わず、必要に応じて他院主治医の先生方と連携しながら、薬だけに頼らない統合的な支援を提供しています。
現在のお悩みや症状、生活状況、睡眠状態などについて詳しくお伺いします。
映像や音によるフィードバックを利用しながら、リラックスした状態でトレーニングを行います。
1回あたり30分程度です。
症状やトレーニング経過に応じて再評価を行い、必要に応じてプロトコールの見直しを行います。
継続的に最適なトレーニングを提供できるようサポートいたします。
当院では、QEEG解析およびニューロフィードバックについて、長年この分野に携わる良峯徳和先生(多摩大学経営情報学部経営情報学科名誉教授、国際QEEG認定テクノロジスト)のスーパービジョンを受けながら実施しています。
QEEG解析結果の解釈やプロトコール設計について継続的な助言を受け、より質の高い脳機能評価とニューロフィードバックの提供に努めています。